広川武美を考える(私感)


と、簡単に言いますが、パワポケ周りの考察というのは実は簡単ではありません。
完結したとはいえ15ある作品中にほぼ一直線に続く時系列が存在するため、すくなくとも
1〜14+ダッシュのシナリオ、全体の物語の流れを把握しつつ、各彼女候補を攻略、
サブイベントなどを回収する、要はアルバムを埋める作業をする必要があります。

 さらにコナミが公式にしない正史というものがあります。明確にされたりされなかったり
暗に匂わすだけにしても、パワポケ世界は時間の流れが存在するため、何かしらが確かに
起きたり存在しているわけです。

 これらを確実に理解し把握していないと、まず考察の第一段階にすら立てません。
といってもパワポケファンの中でこれら全てを理解できている人となると少ないのでは
ないでしょうか。
かくいう私も、とてもじゃないですが全作品・全ストーリーの把握など出来ていません。

 加えて、パワポケには裏サクセスと呼ばれる番外編がゲームに採用されていますが、そちらも
表(ゲーム本編となる野球の話)と何らかの関係がある事が多いです。その裏もプレイし、ついでに
リセット座談会、コナミ公式の質問コーナーなどの情報も公式の見解としておさえておかないと
いけないので…

じつはパワポケってエヴァシリーズ以上に難解な作品になってたりします。

 そのため今企画では、話題を武美一本に絞ります。パワポケ全体の考察や、特に謎の多い
話題に関してはとても私程度の知識量では追っていけません。
何より、以下の記事は考察というより、私個人の妄想・個人的な私感がその7〜8割を
占めるようなものです。なのであまり真剣に考えず、軽い気持ちでお付き合いくだされば幸いです。

裏サクセス

 パワポケには裏サクセスと言う物がある事はご存知の通りかと思います。そこでは表で登場した
キャラたちがまた別の顔で登場します。表本編では死亡するなどでフェードアウトしたキャラも
ひょっこり登場したりするなど面白い試みなのですが、裏でのストーリーは表と何か関連性が
あるのか?
という話題になると途端に話がややこしくなります。ちなみに裏のストーリー自体は表と異なり
連続性のある物ではありません(かと言って全く無関係でもないのですが…)。

 武美はパワポケ9で彼女候補キャラとして初登場し、以降本編には一度も登場していません。
これは9で主人公と特に関わらず時間切れとなり爆死した、あるいは9主と出会ったものの
タイマー解除に失敗し爆死したため以降の時間軸に存在しないというケースか、
9主と出会いタイマー解除に成功、二人で旅立つグッドエンドルートをたどったケースを
取るのが一般的かと思います。後者の場合9主と行動しているため、表舞台に登場しづらい
という理由にはなります。

 武美のグッドエンドルートが正史と仮定し、さらに9主がヒーローのレッドだと言う二重の
仮定が必要になりますが、その場合レッドが14で再登場した際にはすでに武美は死亡している、
もしくは何らかの理由で一緒に行動していないと見る必要があります。なんせパワポケ14には
レッドは出てきますが武美は出てきませんからね…

事実ネット上ではレッドのプロフィールの記述も加味し武美は14の直前か、それに近い時期に
死亡したと考える方が多いようです。
私も当初はその説に乗っ取っていたのですが、今は少し考えがかわっていて武美は何らかの方法で
生き延びているのでは? という考えも芽生え始めました。これについては後述。

 裏サクセスに話を戻しまして、武美の登場する裏サクセスは10裏と13裏。
さすがに初登場した9裏には登場しませんが早くも次作の裏に抜擢された事がわかります。
10裏では修理工のタケミとして、13裏では船大工のエンゼルとして登場。裏サクセスに
登場するキャラは、表となんの関係もないモブ的に登場したり、全く別のキャラと
なっていたりする事も多いですが、武美に関しては少なくとも裏で登場した2作双方で
重要な役割を与えられています。

 それはさておき不思議なのは、なぜ13裏だとエンゼルと言う名になるのかと言う点。基本的に
裏サクセスにおいても元のキャラの名前はあまり変わりません。普通に元の名のまま登場する事もあるし、
そのままカタカナ表記になるとか、元の名を少しもじった物になる程度なのに、なぜ武美は
エンゼルなのか?
※ただし灰谷のように例外はもちろんあります。

そもそもパワポケにおけるエンゼル(=天使)とは何なのでしょう?

天使

 パワポケ9本編において武美が天使やエンゼル、もしくはそれに近い表現をされる事は
私の知る限りでは無かったと記憶しています。彼女の能力的にも天使とは関連性もなさそうです。
では天使の初出は?

おそらくそれは10裏でしょう。10裏ではタケミこそがブラックタイガーのエンジェル様であり、
作中での超常的存在である“天使”の一員である事も示唆されます。
これを受けて13裏ではエンゼルという名前になったのでしょう。

でも何かおかしい気がする…
その理屈で言っても13裏はタケミで別に良いんじゃないでしょうか。特に13裏のエンゼルは
これまでの武美、タケミと異なり普通の人間です。顔は完全に武美ですし、性格や行動は
まんま武美やタケミの流れを引き継いだキャラです。どういうことなのでしょう?

冒険家レッド・ボイラー

以降、完全に私の私感です。

 13裏のエンゼルは冒険家のレッド・ボイラーという人物が冒険の途中とある遺跡で出会った女性を
連れ帰り、その後結婚し生まれた子どもの子孫という設定があります。レッド・ボイラー…レッド!?
9主がレッドと噂され、コナミは公式に否定も肯定もしていませんが、そう言う事情を鑑みても
レッドという名前をわざわざつけるといらぬ勘ぐりもしたくなると言うもの…
事実、レッド・ボイラーは考察サイトなどではヒーローの方のレッドの項に含まれるなど
そう言う事と理解されています。

 そしてレッド・ボイラーが連れて帰った女性は後に“天使”と書き記される事となります。
そう天使。

パワポケの裏サクセスに連続性は無いと先に書きましたが、全く関係ないとも言えない…
とも付け加えました。事実10裏と13裏に登場する「遺跡」なる施設は同一…もしくはきわめて
近い要素を含む物である事をにおわす点がいくつか見受けられます。

 つまり天使とは、タケミかそれに近い個体ではなかったか、ただし10裏に登場する天使は
本編に登場するハームレスの変質した物である事が確定しているので、パワポケ13の千羽矢の姿をした
女性である可能性も捨てきれません。が、そうなるとレッド・ボイラーとつながりませんし、その子孫が
武美の姿をしているのも不自然です。ただし、武美も千羽矢も人格の一部に同じ物が
(智美説あり)含まれていると思われる節があるなど、全く無関係な存在でもないのですが。
(余談ですがグラフィック上の千羽矢と武美は別に似ていません。)

武美の立ち位置

 ここで少し9表と10裏の武美の立ち位地を再確認してみましょう。
どちらも人ではない、武美に言わせると「まがいものの存在」なのですが、実は微妙に…どころか
そのポジションは正反対と言っていいほど違う物です。

まず9表の武美は、サイボーグであり寿命があとわずかに設定されている、失敗作扱いで
実験材料にまわされたため脱走し追われる身。周囲に嘘の記憶を植え付け身を潜めて暮らしている。
ネットを介して知識はある。

一方10裏のタケミは、天使であり寿命が無い、超常の力を持っておりブラックタイガーでは
中枢たる存在だったが路線に嫌気がさして離脱。以後は修理工として人々を助ける
日々を送っている。

組織を脱出する、手の届く範囲の人を助けたい、誰かについて行く。
武美の本質のような部分も同時に発見できるのではないでしょうか。

では13裏のエンゼルもそうなのか?
誰かについて行く…と言う点は武美の共通する要素ですし、船大工としての技術を持っているのは
タケミに通じます。が根本的な部分で何かが違う気がします。なによりエンゼルは普通の人間…

となるとレッド・ボイラーの天使は…?

エンゼルの系譜

エンゼル家系図…これであってますよね?

 私の想像ですが、13裏世界におけるレッド・ボイラーの天使こそがタケミなのでは
ないでしょうか(10裏のと言う意味ではありません)。レッド・ボイラーの天使たるタケミは、
10裏同様に超常の力を持っていたと思われます。触手があったり、あるいは本当に
羽根が生えていたのかも…
しかし遺跡の管理にも自分の使命にも嫌気がさしており、偶然やって来たレッド・ボイラーに
ついて行く事を決めてしまう。ここまでは武美、10裏タケミと同じ。

 ただ作中に登場するのはその玄孫のエンゼルです。エンゼルは何度も書いてきましたが
普通の人間であり、13裏主に対しては武美やタケミよりも積極的に行動します。これは
自分は普通の人間じゃないから、自分はまがい物だから、と言う引け目の無くなった普通の
人間である武美の本来の行動と捉える事は出来ないでしょうか。

同時にレッドが正体と考察される9主自身も自分は普通の人間ではないという旨の発言をしています。
レッド本人に至ってはあらゆる意味で人間ではありませんし(ヒーローたちはスーツの内側が
がらんどうです。そして、そのスーツの姿こそ素顔であると言う節の発言も見られます)。

 しかし、その名を持ったレッド・ボイラーはおそらく普通の人間でしょうから、少なくとも
レッド・ボイラーと彼の天使の間には子どもが生まれ、その子からさらに三代下ったエンゼルは、
もうまったく普通の人間と考えて差し支えないでしょう。

何故武美が天使になるのか?

 裏世界における天使は、表(パワポケ14)ではかなりの力量を持った能力者であるハームレスの
成れの果ての存在である事は確定しています。ハームレスの元となった千羽矢を生み出した時点で
パワポケ世界の能力者を人為的に生み出す技術は高水準に達しており、それが最終的に超常の存在たる
天使に変質したというのはうなずけます(パワポケ14の時点で、ハームレスを含め
ジナイダやマゼンタ、エアレイド、ホンフー、ピースメーカー、犬井など異常な能力を持った存在が
複数見受けられる為)。

 ただ技術的にそれに遥かに劣る第二世代サイボーグ、しかも欠陥品と烙印を押され、時限タイマーまで
組み込まれていた武美が何故天使と同格、もしくは同種に近い存在になったのでしょう?

 これに関しては、レッドの能力、具現化、そして様々な可能性を勝手に想像して
考えてみました。

 上にあげた異常な能力を持った存在は、それぞれアンドロイド、サイボーグ、具現化、
超能力、オカルト、そしてそれらの複合した能力の持ち主です。一方でレッド…というより
パワポケ世界のヒーローは7主の想いから生まれた存在でした。

 言うまでもなく各能力で最も厄介かつ難解な物が具現化です。
パワポケ世界では幽霊などのオカルトも具現化に含まれるため、例えばパワポケ4の葉月さんや
パワポケ9の貴子ちゃん、ムシャも具現化によって霊体化した事になります。そして魔人や
シズヤ、ヒーローたちも具現化の産物です。

人の想いに呼応し、不可能を可能にする。それこそがパワポケの具現化と思っていいでしょう。

具現化能力者?

ただ、パワポケ世界は強く願えば誰でも彼でも、何でもかんでも具現化できるというわけでは
ないようです。どうも具現化に向く人…みたいなものがありそうです。主人公なら4主、7主、9主、
11主、14主あたりが具現化と関連深そうなのでは…。

ここで注目すべきはもちろん、7主と9主。仮に9主がレッドだとすると、レッドはその後
自力で復活した事になります。自力と書いたのは、本編ではオレンジ、ピンク、ブラックは
消滅しなかったもののレッドを含む他のヒーローが消滅した事は確定しているためです。

オレンジはピンクへの、ピンクはブルーへの未練(どちらかと言うと恋愛感情を含む想い)が
あったので消えなかったとされていますが、9主はムシャにどこかへ行きたい、誰かに会いたい、
野球がしたいという未練に付いて口にします。
レッドにこの未練があったなら消えなかったかもしれませんが、明言されている以上
一度消えたのは確かです。

ではなぜ再出現したのか?

商店街を守りたいと言う誰か、特にカンタくんの願いから具現化した? とも思ったのですが、
それにしてはずっと旅を続けている節があったり、白や椿のような知人がいるのは妙です。
それにカンタくんの願いから、一度消えた、それも7主が生み出したレッドが再度出現する
のは不自然です。

 以上の事からもレッドはパワポケ7終了後、割とすぐに自力で現世に戻り、その際に
風来坊の人間態を得たものと思われます。

 余談ですが、ムシャが言っていた事を元にすると、具現化で現れた存在は、
周りの人間に自分をどう見せるか、そしてどう言う存在かの意識を植え付ける事が
出来るようです。

 9主からは鎧兜の武者姿に見えたムシャも、他の人からは普通の野球をする人に
見えていたようですし、ムシャが高校球児だったと言う情報もすんなり受け入れていました。
つまり、レッド=9主が具現化で再出現した場合、人間になれる能力以前に、周りの人に
風来坊の姿をしていると認識させていたとも考えられます。
 ただし、14では「ありのままの姿でいたくなる」とも言っているので、それとは別個の
能力かもしれません。ピンクも人間になれるようにしたとありますしね。
まあどちらにしてもレッド=9主説はかなり濃厚だと思いますけど…。

 しかしまた、これに関してはもう、レッド個人の未練から自分で自分を具現化したと
考えるのが、やはり一番手っ取り早いのではないでしょうか。

 そしてその理由は野球がしたい…ではなさそうです。単に野球がしたいなら野球選手か
高校球児になれば良いのですから。

具現化を自分自身に向けられる場合それはかなり都合のいい、最強の能力になり得ます
(作中ではルチアがそれに該当。自身を神の能力者と思い込む事でその能力を具現化
している、作中屈指の難敵でした)。

にもかかわらず風来坊として各地を転々とし、貧しく偏見の目にさらされるような暮らしをする
9主になったのはなぜなのでしょう?

これにはムシャの存在がヒントになりそうです。
 ムシャは生前意味なく人を殺めたため成仏できずさまよっていましたが、9主の
「野球に勝ちたい」と言う願いに呼応し具現化。9主やカンタくんを助ける=野球に勝つ事で
罪を償い成仏できる。という説明がなされたかと思います。

思うに9主はパワポケ7の時にやりすぎたという後悔があったのではないでしょうか。
レッドたちヒーローは野球に勝ちたいと言う想いだけで突っ走り、そこにある球児の
成長や団結、チームワークと言った概念は含まれていませんでした。ようは勝負に勝てば
彼らの理念は達成されてしまうわけです。
それでも妨害行為等に打って出なかったのは、最後のところで彼らがヒーローだったからか…

 そしてヒーローとしての活動をマッチポンプで始めてしまうのも、彼らの中の正義の
ヒーローのビジョンが歪んでいたためであると思われます。

 結果的に7の主人公たちは甲子園優勝を果たし、その奮起の一躍を担ったとは言えますが、
ヒーローたちは最終的に7主に完全敗北しその大半は消滅します。

 これらをふまえて「安西先生、野球がしたいです」
と安穏と野球選手に転生するなど、真面目なレッドとしてはできなかったのでしょう。
 だから貧しい身なりで各地を転々としつつ、目の前で困っている人を助けるヒーローと
なるべく転生したのではないでしょうか。

 そんな中でヒーローとしても草野球選手としても、正義のために戦う機会がやって来る…
それがブギウギ商店街での一連の騒動だったのではないでしょうか。

最終的に9主としてこれに勝利し、商店街の危機は去り、武美の寿命も延ばせて
二人は旅立つ…というのがやはり正史となるのではないか…と言うかそう思いたいw
 因縁だった野球を通してヒーローとしてカンタくんの期待に応え、商店街…
さらには武美を救い、自分の中で一つの罪の清算が出来たと思えたからこそ
武美を連れて、旅の中で幸せな日々を感じられるようになったのでは…

パワポケ14時の武美

 これまで9主はレッドでありパワポケ14でブギウギ商店街に出没したレッドも=9主
と言う説に乗っ取って話を進めてきました。
これに乗っ取ると、シャッター街と化した商店街に突っ立っているレッドという構図に
納得がいくのもまた事実です。素顔を出せないのでレッドの姿で現れたけれど
その正体は9主…

だとすると武美はどこに…(これも武美のグッドエンドを経たと言う
仮定に基づいちゃいますが…)。

一般に武美と死別し、とても幸せだった日々が終焉した…
と捉える向きにあります。事実そうであろうと、私も考えていました。
が、本当にそうなのでしょうか?

最強の具現化能力者

 ここで少しレッドの戦闘能力というものを考えてみたいと思います。と言っても
作中で彼が戦闘能力を示す場面はあまり多くありません。ただ、作中屈指の暗殺者の
一人と渡り合ったり、14では14主、ブラック、ピンク(+その彼氏)と連携したとはいえ、
事実上戦闘をリードする事で難敵エアレイドを退けています。

が同じヒーローという括りで見るなら、オレンジは事実上死亡、ピンクは苦戦する事も多く、
ブラックは満身創痍、どういうわけか復活を遂げたと言うブルーはマゼンタと交戦し
死亡した事から、レッドのみの戦力はあくまで公式に示される通りサイボーグを取り締まる
エージェントである8主に劣る…これも仮説ですが8主も強化された戦闘用サイボーグと
した場合、それ以下の戦闘能力…となるのですが……

果たして、本当にそう簡単なものなのでしょうか?

 これは私の完全な思い込みかつ決めつけですが、先にもちらっと触れた通り
レッドは具現化の能力者ではないかと私は踏んでいます。具現化で生まれた
レッドがさらに具現化を発動できるのか?
とも思いますが、逆に言えば具現化で生まれた存在が具現化をさせられないと言う
設定等もありません。

そして魔人などに見られるように具現化にまつわる存在は超常の力を持つ事も
多々あります。

でもレッドってそんな魔法みたいな力を使うっけ?

 それはもっともな疑問です。ですがレッドは最強最大の特性を持っていると見る事も
できるのではないでしょうか。それは彼がヒーローである。という事。

初登場したパワポケ7ではそのヒーロー像もマッチポンプを行うなど歪んでしまいますが、
以後に登場した際には完全にいわゆる正義のヒーロー然とした行動をとるようになります。
 そんなのヒーローとして生み出されたから当然だ、と思うかもしれませんが、
これをレッド自身が自分を具現化し復活させた結果としたらどうなるでしょう?

世界の平和を守り、困っている人、特に子どもたちのために戦う、不死身のヒーロー

 これを自分に具現化したその場合、驚異的な能力者になるのではないでしょうか。
なにしろそれは「正義は必ず勝つ!」を実行してしまう能力になるのですから。
 ちなみに7の時はこの正義が独りよがりの歪んだ物だったかもしれません。
しかし、時を経たことにより、その正義は子どもたちの願う平和と未来を見据えた
本当の正義に変わっていったのではないでしょうか。

 さらに私感ですが、ヒーローの姿を解いた風来坊の時は逆に手の届く範囲の
人を救おうとするのではないかと感じます。つまりレッドは真の姿の時も
風来坊の姿の時も形は違えど誰かを救う、ヒーローとして行動する…。
それってとてもロマンじゃない?

 これは作中でエアレイドを倒す下りでそう思った次第です。作中でも特に難敵だった
エアレイド戦を前に冗談を言う、自分が消滅する可能性もある装置を使い相手を弱体化させる、
14主と絶妙な連携を計る、好機とみるやヒーロー三人で連携攻撃を行う…
まさに戦隊もののレッドのような行動! そしてレッドは作中での黒幕ジオットと一対一の
決着を付けに現れるなど(他のヒーローや能力者はおらずレッドのみが単身現れる)、
7の時は何だったのかと思うくらいヒーローしているのです。

あと、前述の思いを断ち切る装置を使った際、ブラックとピンクが倒れてしまったにも
かかわらず、レッドは「力が出ない」と言ってはいるものの、その場に立ち続けている事から、
レッドはレッドでヒーローとして活動してたブラックたち以上に人との繋がりを持っていた事も
わかります。

これはレッドが9主であろうとなかろうと、ブギウギビクトリーズに加わり
「確かに勝った」際の助っ人の一人である事からもわかりますね。
と言っても、9主以外がレッドだとするとすごい違和感がありますけど。

武美生存説をぶち上げる

これまで書いて来た事って…仮定を元にした物だらけですねぇ。
なので開き直ってさらに仮定だらけの話をしまーす。

空想その1:武美生存?

 先述したように、レッドが9主であり具現化を高度に扱えると仮定するなら、武美は
普通に生きている可能性だってあり得ます。ただ具現化で人を蘇生させたり、寿命を
物理的に伸ばしたり、普通の人間にする事はさすがに難しいような気もします
(とはいえ不可能ではなく、作中でも14主の声援を受けカズが唐突に復活しました)。

が、具現化能力は、オカルトと並び作中で最も難解な能力です。何でもかんでも
可能とするには話が壮大すぎるとも思います。

 ただパワポケの世界で幽霊や精霊等とされた存在はこの具現化で現れた者であると
設定されています。と言う事は、そういう存在として武美が生き続けている事も十分に
あり得るわけです。

 霊体状で存在するとしても、その程度は作中を見る限りは一定の物ではなく、
認識できる相手なら姿を確認でき体に触れる事も出来るシズヤのようなタイプから、
ヒーローやムシャのように接触できても一部は空洞である場合、消滅後のシズヤのように
気配を感じ取れる程度になってしまう場合もあり得ます。

 仮に武美は存在するけれど、もう姿を見る事も、触れる事も、会話する事もできないなら
とても幸せな生活が終わってしまったと表現する事も可能なのではないでしょうか?
その姿は見られないけれど、それでも武美を感じ取れる…そしてレッドは遠前町に戻って
来たのかもしれません。

空想その2:電脳生命体化

 パワポケ12では電脳世界を席巻する悪霊のような存在デウエスが登場します。彼女は
実体がなくネットワーク上を住処とし、作中では「電脳生命体」と呼称されます。
こういった発想自体は現実のネットワーク創成期から存在し、漫画「ゴルゴ13」では自身を
キリストと思い込みゴルゴを核攻撃で抹殺しようとした、AIのジーザスが登場しました。

デウエスは恐ろしい存在でしたが、このネットワーク上に存在し続ける能力…
これってもしかして武美も出来たりしないでしょうか?

 デウエス自体は悪の組織によって人為的に作られた存在ではなく(オオガミによって
オカルトの要素を獲得してしまってはいますが…)、パワポケの登場人物だった
寺岡薫の脳内データがネットワーク上で肥大化、さらに分離暴走し生まれた
経緯があります。

 武美の能力はあくまで携帯機器がくっついている…程度の物とは思いますが、
ネットワーク上を実際の空間のように進むシーンが登場しました。これを拡大解釈
していくと、ネットワーク上に意識や記憶を完全にバックアップし電脳生命体として
生存が可能なのではないか…と思った次第です。

 これは単純にパワポケ12を初めて見た際に「武美の能力みたいだ…」と感じたのが
発想元。

 ちなみに先述した精霊状態になるのと同様、この方法でも死ぬ事は無くなりますが、
やはり物理的な接触が不可能になります。
一方で、実質的に撃破不能の存在となりますが(デウエスも直接攻撃できたのは犬井くらい)
これに関しては武闘派でない武美ではあまり意味をなしません。

ただし、電脳状態でも意識が常人のそれと同レベルで維持されるている場合、意味合いが
かなり変わってきます。

この場合ですと、撃破不能に近い意識がレッドの存在を下支えする事につながるからです。
 何らかの事象や7・14で登場した思いを切り離し、具現化した存在を消し去る機器で
存在を消されても、ネットワーク上の武美の意識から、機器の効果範囲外でレッドを再構成したり、
具現的に作用すると仮定するなら、瞬時の復活も可能…と解釈する事だって出来るはずです。

と、それもこれも空想・妄想の域を出ませんけどね。

空想その3:ハームレスの別個体化

 先の電脳化の説を取らないとしても、パワポケの世界では記憶や知識をバックアップし
脳に出し入れする技術が存在する事はメロンパンエンド(パワポケ12)でわかります。

と言う事は…例えばの話、武美の記憶のバックアップをクローニングされたハームレスに
移植する事は可能でしょうか?

 いかなる手法を持って脳の記憶を出し入れするのかは定かではないですし、9主にそれが
出来るとは考えにくいですが、電脳化してそこに行き着いた、何らかの協力者を得て
移植を実行した(考えられるのは黒野博士)…
とは言ってもジャジメントでも最高峰の能力者ハームレスの別個体にやすやすと武美の記憶を
移植できるとは考えにくいですが…。

 荒唐無稽ですが、何らかの形でハームレスに同化し、長い時間をかけてハームレスの力を
持ちながら、容姿と性格が武美に近づいていき、遥か未来で裏サクセスの天使として
登場→しかし武美としての性格が表に出て来ているため、天使の職務を放棄し、
10裏ならタケミに姿を変え、13裏ならボイラーに付いていってしまう…と

だからパワポケ14の時点で武美は記憶だけハームレスの別個体に移植されるも
何らかの事態から活動不能の状態にあったとか…どうでしょう?

結論?

 まあ、何のかんの言いましても、結局パワポケ本編で答えが出る事はなさそうです。
かくいう私が書いて来た事も、妄想やら願望の混じった仮説に過ぎませんね。
しかし、武美が好き、9主と武美が好きと言うファンの方の、ハッピーエンドを
なんとか迎えさせてあげたいと言う物語作成の一助になれば良いなぁなどと、
思い、このような記事を書いてみた次第です。

おまけ:記事内の妄想から一枚絵を描いてみました。

妄想で塗り固められたような記事でしたが、もう私の脳内でボイラーは赤い服着た
船長で、そして遺跡で出会った天使がタケミだったらいいのにな、そうだったら良いのにな。
それで絵まで描いているのだから始末に負えませんw

天使とボイラー

天使とボイラー


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