拙作KiSS Cシリーズ

当サイトで公開しているKiSSデータ、そのNo.14ことrtd14c.lzh、もっちゃんのデータから
Cシリーズと冠したデータを制作してきました。Cシリーズがなんであるかなんてな事は、
試遊するのに何の関係もないのですが、ここで手前味噌ではありますが
Cシリーズのデータに付いて解説をさせていただきたいと思います。

お暇な方はお付き合いくださいませ。

KiSS No.

CseriesCシリーズとは

Cシリーズ…そのCは
「Challenge(チャレンジ)」「Concept(コンセプト)」
「Custom(カスタム)」「Create(クリエイト)」
などの意味を含むCである。

ウソです…
今思いつきました。当初からチャレンジのC以外の意味はないです。

まあつまるところチャレンジャブル=挑戦的と言いますか、KiSSでいろいろ試してみようぜ
という発想の元に、ただの着せ替えでない発展的KiSSデータの作成に挑んでみたと言うのが
Cシリーズのコンセプトです。

rtd11t

考えてみればrtd11t(後ろ姿kiss)からCシリーズの流れが出来ていました。rtd11自体は
Cシリーズと冠していませんが、初のFKiSS導入と256色での作成と言う点からも挑戦はここから
始まったと言えます。

あと、このデータを作るきっかけは「KiSSデータは基本正面を向いているけれど、尻フェチとか
うなじフェチの人は後ろ姿の方が好きな物なんだろうか? 後ろ姿のKiSSを作ってみるのは
どうだろうか? と言う考えからでした。

 贅沢を言えば正面を向いたデータと背面のデータを作成すれば良いのでしょうが、それだと
かなりの手間が必要になります。なのでこの時は後ろ姿だけにしぼっています。

 説明にも書きました通り、このデータは当初通常のKiSSとして作っていましたが、途中から
急遽FKiSS化したためちょっと不完全なデータになってしまいました。
 これに関してましては追加データのrtd19a(パワーアップキット)で補完しています。
Cシリーズで培った技術をフルにぶち込んでパワーアップ!
していたらいいなあ…

10
セルの追加他、コントロールボックスの導入など変更点多数。
rtd11tをダウンロードしてくださった方は、ぜひ導入してみてください。

 しかし正面と背面のデータを別個に作るなら3Dかなんかでデータ作った方が良い気もします。
Simsとか見ているとそう思えて来ますね。私3Dとか扱った事は一度もありませんけど…
3Dって絵を描く感覚で描ける物なんでしょうか?

rtd14c

ここから正式にCシリーズが始まります。FKiSS導入からおぼろげに考えていた
着せ替えから少し離れたKiSSデータの作成構想、その第一弾はFKiSSを用いた物ではなく
いわゆる普通の着せ替えデータ。

では何が挑戦的なのか?
題材がもっちゃん?
そもそももっちゃんって誰だよ?

宮本理奈だよ!

端的に言うと成年コミックのキャラです。「もっちゃん」と、そのままのタイトルで
一冊出ているのですが、今検索してもアマゾンはおろか駿河屋でも取り扱ってない…

で、なんでそんな漫画のキャラなのかと言うと…
個人的にもっちゃんは手に取った瞬間「エロ漫画における生涯ベスト級!」に決まったから。

 田舎のエロいメガネの女子学生が、作中で彼氏になる先輩とイチャコラするだけの内容ながら
凄惨なシーンもグロいシーンもNTR要素も一切なし。安心してイチャコラする様を楽しめ、
爽やかな読後感すら味わえる逸品です。

作者はアンソロ本などでもお見かけするそうま竜也先生。

肝心のKiSSデータはコミックスの風合いを再現しようと当初モノクロ、途中からは16色以下!
をコンセプトにして制作しています。
 KiSSデータは最小で16色のパレットを使用しますが、16色もいらないぜ! 
俺は16色以下でKiSSデータを作るぞゾグー!
と意味不明な意気込みで制作を開始。極論すると黒、白、透過色の3色でデータは作れる事に
なりますが、その場合濃淡は網かけ…つまりドットをタイルのようにして書く技術が求められます。
garage17さんの記事から生まれたHyperCardのパターン等を使う事も出来ますが、どちらにしても
KiSSの規格であるGSに沿おうとすると640*400と言うサイズがネックになってきます。

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それでも最終的に6色に抑えることができました。そんな事をした所でデータ上は
16色として扱われるので何の得にもならないのですが…

加えて、この時点ではFKiSSの透過命令(transparent( ))の存在を知らなかったため服が透ける
処理に昔ながらの描画色と透過色をタイル状に交互に配置する方法を用いています。

 絵に関しては当初自分で書くつもりだったのですが、そうま先生の描くもっちゃんの
むっちりした魅惑のわがままボディがどうしても再現できなかったので
基本的なボディラインを作中のコマからトレスして仕上げています。おろした腕や表情、
服等のセルをこちらで自作しました。

服をたくさん用意したかったのですが、実際に作中に登場した衣装に絞っています。
どういう服がもっちゃんに似合うのかいまいちわからなかったので(-"-;

rtd15c

ストロング・ザ・武道、ことあやつ、ことザ・マンのKiSSデータです。といっても
脱衣が目的ではなく、FKiSSを用いた擬似的な色変更を行う物となりました。

 当初は面や防具を取るとザ・マンになる、武道の体系と似ても似つかぬ女の子が
出て来るなどといったギミックも考えていたのですが、後者はそもそも
キン肉マンと言う作品に対して失礼、前者はこのデータ作成時点で武道の中身が
どうなっているのか不明だったため、実装を見送ったと言う経緯があります。

が、将軍のロンズデーライトパワー発動、ロンズデーライトクローズライン、
そして新技「神威の断頭台」によって武道の中身は嘘偽りなくザ・マンだった事が
判明しました。
思ったより早く終わりましたねオリジン篇…

 内容に関しては、KiSSに標準装備されたパレット組…これを用いる事で
カラーバリエーションを生み出せるのですが、それを用いた場合同色がすべて
置き換わってしまう、カラーパターンの変更がKiSSローダー側の変更ボタンに
限定される(FKiSSで制御することも可能)といった点がありました。

また、16色のデータの場合1色1色をいろいろな場所に流用する関係で、
パレット組を用いると想定外の事が起きる可能性があったりします。

 そう言った点から、十八番のマルチパレットの採用を決定。FKiSSでセルを
マップ/アンマップ制御して管理する事に。

ただこの方式だと、カラーバリエーションごとのセルを
ひとつひとつ用意しなくてはなりません。

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それがちょいと面倒でしょうか。

セルさえ用意できれば後はcnfにマップ/アンマップを記述していけばおk。
セルの色を変えるためのコントローラーを作る必要もあります。

ちなみに、セルのクリックで色変えを行うようにすると、セルの移動のための
クリックでも色が変わってしまったりでイライラします。
これはrtd11tでやらかしてます。

rtd16c

我ながらなんだか意味が分からないデータです。モデルはガンダムAGEに登場しネット等で
話題をかっさらったイワーク氏こと「強いられているんだ!」の人。

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それっぽく見えますがKiSSのためにイワーク氏のセルは16色以下にまで減色してあります。
でもまあそれっぽく見えるもんです。顔だけ見るとりりしいおじさんなのですが
劇中では体系が妙な事になってます。顔だけ見てるのが正解です。

rtd16cの最大の特徴は透過命令。集中線のために透過命令を盛り込んでいるのですが

;@press("col_traP.cel")
;@transparent(#13,-32)
;@press("col_traM.cel")
;@transparent(#13,32)

11ある集中線の各色をオブジェクトで一括して透過処理しています。-ボタンで32透過し
+ボタンで32透過を戻すと言う処理ですね。ただし集中線のセルによる重なりで色が混じったり
透過した状態で消すボタンを押すとそのままセルがアンマップされたりと不完全な部分も
あります。

余談ですが集中線のカラーは12用意していたのですが、選択用のボタンが枠に11しか
配置できなかった関係で1色未使用になっていたりします。age.cnfの47行目と60行目の
セルがコメントアウトされているのでした。

rtd17c

強いられているんだ!の透過命令の使い方おかしくね?
お前もそう思っていたか…俺もなんだ

と言うわけで“透ける”を念頭に置いたデータを作ってみようと思い
出来たのがこれです。

14
なお、白い部分と影となるグレーの部分のセルを分離させ透明度を別個に変化させたりしています。

透過命令を用いてセルを透過させた場合、データは重くなるのだろうか? 作っている最中に
そんな事を考えたのですが、セル自体にはアルファチャンネルのような物が設定されているわけではなく、
ローダー側で処理を行っている…ってことなのか、さほど重くはなりませんでした。
ただファイルサイズ自体はこれまでで最大規模になっています。これは単純にでかいからです。
と言っても透過がメインのデータのため、実際のセル数は大して多くありません。
画像のサイズがでかいのです。

セルを操作するコントロールボックス(と私は呼称している)部分、背景に素材を導入、
音声を鳴らしてみる、等の試験的な要素も行っています。FKiSSは往時のFlashにも対抗しうる
可能性を持たせる計画もあったようですが、実際にはそうはなりませんでした。
ただそれでもFKiSSで出来るようになった事は多岐にわたっていますね。

 ちなみに透過命令を入れているKiSSデータをkissldで開いた場合、kissldの機能の一つ
「透明度50%」は使用できなくなるようです。セルの配置にこの機能を多用する場合は
要注意。頭に入れておくべきでしょう。

のちにrtd20として再構成していますが、このデータでは256色マルチパレットの試験を
行っています。パレットを増やしてもセルのデータ自体が増大するわけではないのか
ファイルサイズの増量は40kb程度に収まっています。それでも16色のデータなら
一つ分以上になるのですが、容量が大きいのは先にも書いている通り、データのサイズ自体が
巨大なためです。

そして、このデータからcnfのFKiSS部分が肥大化していきます。

rtd18c

ゲロ吐くほど面倒くさかったデータ…

当初は軽い気持ちで「透けるメガネ」みたいなデータ作れないかな♪
程度の考えで作り始めたのが運の尽き。

これを実現するにはレイヤーマスクのような効果があれば一番手っ取り早いのですが
FKiSSの命令をいくら調べても、それに相当する機能がない事がわかりました。
ようは、あるセルが別のあるセルに重なるようになっている場合、下にあるセルを
マップ/アンマップできるのが理想なのですが、それに関してはセル同士の重なりを
判定する命令があります。が、それでアンマップすれば解決とも行かないのです。

つまりセルAがセルBにかかった場合にセルBがアンマップされる…と言う仕組みは普通に出来る。
ただその場合、セルAがセルBに少しでもかかるとセルBがまるっと消えてしまう。

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この判定はセルの形や不透明部分等を判定するようなお利口さんな物ではなく矩形…
つまりセルを四角形に取り囲んだ範囲で判定するのだそうです。
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するってぇとセル本体でなく、上の画像なら紫のラインの以内の部分にかかった時点で
セル自体が消えてしまうと。

とはいえこの機能を使って出来る事もたくさんあったりします。セルを消す事ばかりに
注目しないで、セルが重なると新たなセルが出現するとか、セルに変化を起こさせる等
いろいろな場面で活用できそうです。

ただ、今回の構想では上手く機能しない…

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我ながら無理難題とは思いますが、今回は透けるメガネ…のちに透けるスマホアプリの体に
変化しますが、目標はスマホ画面のかかった部分が透過…と言うとこんがらかるので服が消えた
状態にしたい。そのためにどうするか。

達した結論は、セルを横方向に一ドット単位でオンオフする…
つまり画像を細切れにすると言う方法でした。

これならスマホのセルを一ドット単位で動かしても、それに対応するセルをオンオフすれば良い事に
なるではありませんか。これなら簡単…

じゃねえよ!!

rtd18cが通常のKiSS/GS1で規定されるサイズの16分の1という大きさになったのは、
この細切れのセルを配置する手間があったからなのです。

50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150

と言うわけで、細切れにしたセルを1ドットずつ横に160個配置すると言う
頭おかしい作業を行いました。
その後、透過レベルを二段階にした関係でこの作業をもう一セット行い
細切れのセルが合計で269になりましたとさ…はぁ…。

※セルの数が160×2の320でない理由は重複部分や透過させる必要のない部分を
省いたためです。またそのせいで後にセルのやりくりに大混乱が起きるわけですが…
※さらにちなむと、細切れではなく1ドット単位にバラバラの粉微塵に分解すれば、
左右+上下方向に判定する事も可能…殺す気か。

そんなこんなで完成にこぎ着けたこのデータですが、サイズが異様に小さいくせに
制作に異常に手間がかかる、にもかかわらず容量は小さく、試遊するとたいした事は
ないと言う、なんか微妙な出来になってしまいました…。

でも作っている側としては、スマホが動くとその部分が透過するギミックが
上手く機能したときには「うひょ〜!」と小躍りしたくなったもんです。

ただKiSSでわざわざやる事かと言われると…
苦労したんだよ、わかってよ!

余談1
サイズこそ小さいですが、セルの数が一定数を超えたせいかkissldの判定で
GS4として扱われるみたいです。GS4とか今までKiSS作って来て初めてですよ。
20

余談2
あれだけ寿さん寿さん言っておいて(参照→「寿美幸を考える(私感)」
寿さんのKiSSじゃないの?
と言われると返す言葉もありませんが、このデータはほむらで行こうと最初から
決めていました。寿さんでデータ作るなら本腰入れて、衣装を全網羅する勢いで
挑みたい物です! やれるかどうかはまた別問題として…w

一応ほむらの背景にそれらしい後ろ姿を配置しています。

rtd21c

これまでのFKiSS制作で覚えた技術を変な方向にぶっ込んだ作品です。
rtd17cと発想は同じですが、強いられているんだ!のKiSSの際に集中線の色が
重なっているのを見て思いつき制作を始めました。

ようはRGBの各セルの透明度をいじればカラーバーのような仕組みを作れないか…
という発想です。言うまでもなくデジタルデータは光の三原色RGB(赤、緑、青)の
重なりで出来ています。RGBがすべて0なら真っ黒、RGBが全てマックスなら白になる
と言った仕組み。

が、発想そのものは間違っていなくてもKiSS自体がそもそもそう言うことを
想定している物ではないため、最終的に私の意図とは微妙に違う物になってしまいました…

RGBを担当する各セルの透明度を弄れば当然色の重なりにより色彩の変化を
表現できるのですが、

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23

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セルが上記のように並ぶ関係で、青色のセルが透明度ゼロの場合、その下に重複する
緑、赤色のセルをいくら弄っても青は青のままという事態になります。

融通の利かない!

それは違うな明智くん。
これはKiSSの想定外のことを私が勝手にやっているため、KiSS側が悪いわけでは
ありません。だいたいKiSSで何をやろうとしているのか…

というわけで意気込みと裏腹に、なんとも微妙な出来になってしまったのでしたとさ。

25
実は未だに私自身どうやって色調をいじるのか完全には理解できてません…

 プラスマイナスのキーで透明度が36ずつ上下する他、各色のボタンをクリックで
その色を透明に、delボタンで全色を透明に、ボディベースカラー下の白黒のボタンは
ボディカラーを白系、黒系に一括変更しますが、これはベース色ともなり白の状態からの
色調変更と、黒の状態からの色調変更は微妙に使い勝手が変わります。

レッグシールドの色調変更も視野に入れていたのですが、現状ではレッグシールドは
白、黒、初期型に使われていた灰色のみを採用。色調変更機能がオミットされている
というわけではなく、現状未実装です。

26
1958年に登場した初代スーパーカブC100。
実際はサイドカバー、フロントフェンダーもレッグシールドと同色なので
この画像とは少々異なりますね。

また、パレット変更によりシートの色の変更を擬似的に再現しています。

色々ぶっ込み、勉強になったのですが、微妙に意図した物にならずにちょっと
不完全燃焼状態。ただ、このデータの制作過程で大変なことに気付いています。
それについてはまたいずれ。

Cシリーズまとめ

と言った感じでやってまいりましたCシリーズ。いかがだったでしょうか?
KiSSでこんなこと、あんなこともできるんだぜ! と意気込んで作った珍奇な
データたち。通常のKiSSと比べて勉強になったり、今後のKiSS制作に転用できそうな
技術もたくさん見つけられた思いです。

実は使用していないFKiSS命令

今シリーズではいくつかのFKiSS命令を使用していますが、もちろん
FKiSSにおける全ての命令を試験したわけではありません。
実際FKiSSにはまだまだ命令が存在し、さらなる拡張性を持たせる事も
可能なのです。

そんな中、今シリーズの一連のデータを見て、FKiSSに触れた事が
ある方ならalarm、timerを含む命令を使用していない事に気付いたのでは
ないでしょうか。

alarm、timer
これらの命令は時限式に何かを起こすものであり、最も一般的な
使用法としては目パチ(まばたきの事)などのアニメーションの再現が
あげられます。

 私もかつては目パチを導入したデータを作っていた事もありましたが、
どうもKiSSがまばたきをする事に違和感を感じたため、六原短期大学上で
制作したデータに目パチは導入していません。

そのためalarmを含む命令系統への理解が不足している感があります。
以後Cシリーズのデータを作成するとするなら、このalarmを含む命令を
実装した物になりそうです。

rtd26c

と、言う事で制作されたtimerとalarm命令を組み込んだデータです。
と言ってもtimerとalarmは完全にセットで使う物なのでどちらか
片方だけ使用されると言う事は通常では考えられません。

 前段の通り、個人的な主張の関係でこれまで制作して来たKiSSには
目パチ(いわゆるまばたき)を導入してきませんでした。
目パチはtimer、alarm命令を使用する最も一般的と言って良い
仕組みなのにです。

 肝心のこれら命令ですが、タイマー・アラームの名が示す通り
timerで設定された時間の後にalarmを実行する、alarmは
それを受けてアクションを起こすという動作がなされます。

;@release("ex.cel")timer(1000,1)
;@alarm(1)unmap("ex.cel")

具体的には上記のような記述がされ、この場合一行目がex.celが
リリースされた1秒後にalarm1を実行せよと言う命令であり

 続く二行目はそれを受けたalarm1の命令になります。ここでは
ex.celをアンマップせよと言う命令ですが、これはtimer命令を
使用しない

;@release("ex.cel")unmap("ex.cel")

と動作自体は同じです。しかし、timerに1秒が設けられているため
単にex.celがクリックされた場合と違い、ex.celは1秒の後
アンマップされる事になります。

 上記例では単純な使い方ですが、このアクションを連続させる事で
一種のアニメーションを再現する事が可能になります。
(alarmからtimerの起動が可能なため)

;@release("ex1.cel")timer(1000,1)
;@alarm(1)unmap("ex1.cel")map("ex2.cel")timer(1000,2) ;@alarm(2)unmap("ex2.cel")map("ex3.cel")timer(1000,3) ;@alarm(3)unmap("ex3.cel")map("ex4.cel")timer(1000,4) ;@alarm(4)unmap("ex4.cel")map("ex5.cel")timer(1000,5) ;@alarm(5)unmap("ex5.cel")map("ex6.cel")

これだとex1.celのリリースで、1秒ごとにex1→ex2→ex3
→ex4→ex5→ex6の順にアニメーションされるはずです。

この仕組みはgifアニメに近く、gifアニメを扱った事があるなら
すんなりと理解できる事でしょう。
その関係で、滑らかなアニメーションを再現するにはどうするかと言う
あたりもgifアニメ制作が参考になる部分が多いと思います。

余談1
FKiSS上では1秒は1000です。つまり100は1/10秒、
10は1/100秒。60000だと60秒=1分となります。

余談2
timerとalarmは別に続けて書く必要はありません。
alarmだけを集めて記述してもいいわけです。書いている
当人が管理できないとダメですけどね。

と、ここまではtimer、alarm命令の説明。
肝心のデータ、rtd26cについてですが、timerとalarmの久々の使用だった
こともあり制作初期は動きが付いただけで「動いたー!」とはしゃいでいました。

しかし、滑らかな動きを出すには画像を増やす必要が出てきますし、
KiSSである以上、gifアニメとどう違うかと言う部分を出したいと言う
気持ちはあります。

 今作では単純にセルのリリースで動きを持たせるという点に絞っていますが、
KiSS本来の着せ替えとtimer、alarmを用いたアニメーションを組み合わせる
と言う点を上手に両立できれば、より面白いデータが作れそうです。
(その一方で、KiSSの内容や作り方に特に決まりみたいな物も無いのでもっと
自由な発想で作る手もあるのですが)

 データ内部では何度か制作の手法を探っている部分があり、
いくつかの動作で少し違う命令がされている箇所があります。
とにかく、正解みたいな物を手探りで探しており、効率の悪い
仕組みになっている部分もある…と今になってみると思います。

 例えば、名前が違うだけで中身は同じセルがズラズラあったり…
※以下の「04_leg」と付くセル、実は全て内容は同じ画像です。
33

なんでこんな事をしているかと言うと、セル自体のリリースがtimerで
始まるアニメーションのきっかけになっており、セルを複数回クリックすると
リリースが重複し、アニメーションが重なって表示されてしてしまうという事が
起きるからでした。

なので、例えばex1.celのリリースでalarm1から始まるアニメーションが
始まる場合、ex.1.celのリリース後にex1.celをクリックできない
ようにする必要が出てきます。
そのため当データでは、ex1.celのクリック後、ex1.celをアンマップし
同じ見た目のセルex2.celをマップするという処理をしています。

これならex1.celが再度リリースされる事でalarm1からのアニメーションが
始まる事はなくなります。データ内ではさらにアニメーションが
終わる段階でex2.celをアンマップし、ex3.celをマップ。
そのex3.celはリリースされると次のアニメーションが始まるきっかけになる
セルだったりします。

なお、これはオブジェクト番号(cnfのセルの記述の先頭にある#から始まる
数字のこと)を個別に分ける事で、同名のファイルを重複して使えるのですが、
これをするとオブジェクト番号が増えて自分でなにがなんだか理解できなく
なりそうなのでやむをえずこんな力技の方法になりました。

ちなみにオブジェクト番号を使って一括してセルをアンマップ処理
することはあまり推奨されないそうです。
えぇ…?

などと書いて来ましたが、実際の所timerとalarmの命令自体は
さして難しい物ではありません。意味わからない度合いで言えば
ほむらのKiSSの時の方が意味わかりませんでした。

 アニメーション分のセルを用意する事が必要ですが、命令自体は
最初のFKiSSの時点で実装されている物ですし、難解な物ではないはず。

思うように動かないという場合、私が今作を作った限りで言えば
そのほとんどが

timerで指定しているalarmの番号がずれている
timer、alarmいずれかに使われるセルの名前が違う
もしくはダブルクォーテーションで囲われていない

これが原因です。
KiSS制作における超初歩的な事柄で凡ミスも凡ミスですが
意外とこれが元だったりする事が多かったです。つなげて
ズラズラ書いていると意外な漏れがある事もありますし、
ネット上の連番作成ツール(後述)を使っているのに
その例文自体が間違っていて全てのセル名称が間違ったりと

「六原、あなた疲れてるのよ」

状態なのか…

 french kiss carbonですと、cnfで指定したセルがフォルダに
無いとcnf読み込み時にはねられます。

34
「Ignore」を選択すると、ダイアログの出たセルを飛ばして
読み込みを続けます。このダイアログが次々に出るようだと
何か大問題が起きている…と、わざわざ説明するまでもないですね。

一方で、FKiSS命令でセルの名称をミスしたりしても
読み込み時に止まったりはしません。なのでなにか
FKiSSのアクションにおかしな点がある場合は、じーっと
cnfを見る必要が出てきます。

これに関しては、使用しているテキストエディタの検索機能を
使ったり、セルの名前をわかりやすくするのも有効そうです。

と言いつつ、今回つけたセルの名前はちょっと
わかりづらかったかも…と反省してます。
自分で付けておいてなんですけど。

rtd27c

見た感じ普通の(FKiSSでさえない)データに見えますが、
内部ではセルのクロッピング処理を試験しています。

セル同士の重複によってイベントを起こす命令に関しては
ほむらのデータで行っていますが、今回はそれに近い
内容と言って良いでしょう。といってもほむらの時よりも
格段に簡単な構造ですが。

 KiSSと言うものは、成立当初からなかなか面白い
試みであったと思います。画像データを重複させ着せ替えを
再現する。マシンパワーやシステムが向上した今日においても
この構造自体は今でも大して変わっていません。

ただ一つ問題として、KiSSはあくまで画像を重ね合わせる
構造上、着せ替えの際に微妙なズレることが多々あります。
特にドット単位でデータが出来ている+GS基準ですと画像サイズも
今となっては小さめのため、服のセルをきれいに重ねられなかったり
するのではないでしょうか。kisskdには拡大表示機能や透過機能が
搭載されているためかなり簡単ではありますけどね。

 と言うことで、今回試験したのは、セルをある程度自動で
指定位置に合わせる(=クロッピングする)と言う物でした。

ただ、これは人によっては「余計なお世話」な機能になる
可能性も高く、KiSSデータに実装すべき機能かと言うと判断は
微妙な点もあると思います。

35
上半身、下半身、両足にそれぞれ正方形のセルがおかれており
各服装のセルが重なると、指定された位置へクロッピングする…
と言う手順です。
(実際のcnf上では正方形のブロックセルは透過処理されています。
透過状態でもinやoutの命令は作動する模様。)

;@in(#1,#2)moveto(#2,x,y)

命令としては上記のような物を主に使用しており、オブジェクト番号
1と2が重なった時に、オブジェクト番号2を指定座標x,yへ飛ばす
処理を行っています。

この際のx,yの座標はあらかじめkissローダー上で配置し保存、
cnfファイル末尾に記載された座標から持ってきます。

 と言った感じなのですが、これはセル数が増えると工程もそれに
併せて増えていくと言う機能でした。搭載するかは微妙な所ですが
セルを合わせるのが難しい衣装などには使っても良いかもしません。

今企画で参考になったサイト様

今回の一連のデータ作成で役に立った、参考になったサイト様を
紹介させていただきます。

連番自動生成ツール
その名の通り連番を出力してくれるWeb上のサービスです。似たような構文を
大量に書く必要のあるデータ作成時に、このサービスは泣けるほどありがたかった…
ほむらのKiSSなど、これに出会えていなかったら途中で制作を断念していた
かも知れないレベルです。
kazMaster's Laboratory -トップをねらえぃ!-様
FKiSS命令の詳細な紹介と解説があるサイト様。このサイト様無くして今企画は
成立しませんでした。FKiSS制作を志すなら、サイトの隅々まで目を通しておいて
損はない、そんなサイト様です。

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