Civilization4(Civ4)で
ガリア戦士を使い続けたい企画

 ニコニコ動画で見かけて興味を持った戦略シミュレーションゲーム「シビライゼーション4」
(以後「Civ4」)この度手に入れたのでさっそくプレイしてみた。
シビライゼーションは文明の勃興から現代・近未来を舞台にしたゲームである。
 ようは日本の徳川家康、イギリスのビクトリア女王などをプレイヤー、プレイ文明として世界一の
文明になれば勝利と言った塩梅である。この勝利には世界最高度に文化的な分明になる方法の他
文字通り武力を持って世界征服する、世界最強の文明になる(前者とは別物)、宇宙船を作って
太陽系外へ行く、などなど色々ある。

なお、この企画は「Hoi2」の時にやった「俺つえー」に少し近い物である。Civ4のデータを
ちょいちょいいじりつつ、今回はケルト文明の固有ユニット「ガリア戦士」を末永く使っていこうという
試みだ。

このゲームには各文明に通常ユニットの代わりとなる固有のユニットが存在する。一般に通常のそれよりも
有利に出来ていて、戦闘力が高かったり生産が有利になっていたり、特殊な技能を持っていたりする。
文明ごとに固有ユニットの登場時期、どのユニットの代わりになるかはバラバラで、最初期の戦士の代替の
文明があれば、最終盤の戦車や海兵隊の代替となる文明もある。
ちなみに日本はもちろんサムライ。鎚鉾兵(ついぼうへい。モーニングスターみたいな武器を持った人)
というあまり耳慣れないユニットの代替である。

ではガリア戦士というのはなんじゃらほい? ガリア戦士はケルト文明の固有ユニット。ケルト音楽で有名な
あのケルトである。何となく素敵な感じのするケルトのカッコイイガリア戦士。剣士の代替ユニットで
剣士には必要な鉄資源の代わりに銅資源でも生産可能。さらにゲリラ1のスキルを最初から持っており丘陵地で
防御補正が加わる。

なぜか私は侍よりもこのカッコイイガリア戦士に心奪われ、ガリア戦士が世界を席巻する様を見たくて
しょうがなくなった。実際ガリア戦士でラッシュをかける事も可能なのだろうけれど、このゲームは各文明とも
戦力がどんどん刷新されていく上、旧式の戦力では新式の戦力にかなわない。

01
ニコニコ動画にあるCiv4を世に広めた動画と言える、つー助教授さんの
「シリーズ未経験者にもお勧め「Civilization4」プレイ講座第4回」でも解説されるように
戦闘は難易度補正などが無く、単純にユニットの戦闘力と補正値によって左右されると思われる。

特にガリア戦士は剣士の代替である白兵戦用ユニットなので、銃器が開発されればその前には無力。
ラストサムライよろしくラストガリアになってしまう。

 そういった意味から、あまり意味は無い企画ではあるもののカッコイイガリア戦士をゲーム後半でも
生産できるようにしたい! という誰得の企画となった。

改造開始

Civ4もHoi2同様ゲームの改造は容易だ。ゲーム関するデータがxml形式なのでテキストエディタで簡単に改造できる。
Hoi2と言い海外のゲームはModや改造に寛容なのが面白い。ゲームをユーザーたちが自由に発展させるという土壌が
あるという事なんだろうか? 事実ゲームをさらに発展させたり、全く違う毛色にしてしまうModも存在するようだ。

 さて、ユニットの改造についてはCiv4のWikiに詳細で丁寧な解説ページがあるのでそこを参考にいじっていきたい。
Civilization4(Civ4) Wiki にあるMOD→MODの作り方・作成情報
と辿った先にある「はじめてのMOD作り その1」「はじめてのMOD作り その2」を見て行きたい。

必要な情報は全てここにある。
Hoi2の難易度をいじった際は、直接DoomsDay内のファイルをいじってしまったが今回は上記のWikiページにもあるように
MODフォルダを利用した方が安全で簡単だと思う。Civ4のModの仕組みは洗練されていて、無印→追加パック→Modと順番に追加・変更
されたファイルを読み込んでいくという方式をとっている。つまり変更したいファイルだけ用意すれば良いのだ。

さっそく「Beyond the Sword」のフォルダにあるModsフォルダを覗いてみよう。「Afterworld」や「Broken Star」といった
フォルダが既にあると思う。そこにガリア戦士用のフォルダを作っておく。「Celtic」とか「Gauls」とかで良いだろう。
なおModの挿入位置はCiv4のインストール場所やマイドキュメントフォルダなど複数箇所にあったりする。どの場所が良いのかは
各自で決めてもらいたい。

フォルダ作成・ファイルを用意しよう

準備ができたらガリア戦士のデータを見つけて来よう。上記Wikiのページを見れば見つけるのは簡単だ。ユニットのデータは
無印でも拡張版でも変わらないので、どっからでも良いのでAssetsフォルダの中から XML\Units と辿る。Steam版をダウンロード
したなら

C:\Program File\Steam\steamapps\common\Sid Meier's Civilization IV Beyond the Sword\Beyond the Sword\Assets

と辿れば良いはず。
XMLフォルダ内のUnitsフォルダに「CIV4UnitInfos.xml」を見つけられれば大正解。
03
そんなファイルねえ! という状況は無いとは思うが…あったら…ゲームが起動しないはず。

続く作業もWikiに習う。ありがとうページの作成者さん!
先ほどModsフォルダ内に作っておいたガリア戦士用フォルダにAssetsフォルダを作り、その中にXMLフォルダを作り
さらにその中にUnitsフォルダを作成しよう。つまり、本体にあったフォルダの構成をそのまま再現するって事だ。
04

これだけでもうModとしては完成した事になる。何も手は付けてないけれど、このままModとして起動しても
ちゃんと起動する。何も手が加わってない状況だけれどね。
05
ちゃんと「Celtic」Modが当たった状態ですよーと表示される。ちなみにModを当てているとオープニングの
ロゴやムービーがすっ飛ばされて迅速に起動する。それだけでも良いかもしれない。

ガリア戦士のデータ

次の作業はModsフォルダ内に新たに作成したガリア戦士用のフォルダから「CIV4UnitInfos.xml」をいじって
目的であるガリア戦士を加工することだ。Wikiでは開拓者とケチュア戦士を改造していた。手順は同じで
ガリア戦士のデータ部分を改変すれば良いだけの事。ではガリア戦士のデータはどこにあるのか? このファイル自体
2万行を越える巨大なファイルである。目的のガリア戦士を探すのは骨が折れそうだ。
まあ検索をかければ良いのだけれど。

ガリア戦士は「galllic」で検索すると簡単だ。5021行目から始まるUnitInfoタグがガリア戦士のそれである。

UNIT_CELTIC_GALLIC_WARRIOR これがガリア戦士。

以下頭が痛くなるような大量のタグがならぶ。Wikiにもあるが<iCombat>タグをいじるとユニットの
戦闘力を変えられる(ガリア戦士なら5148行目。初期値は6)。ここをいじればスーパーガリア戦士の完成なのだが
生半可な数字にしてもあまり効果は感じられないかもしれない。防備を固めた都市に立てこもる長弓兵などはやっぱり
相当硬い。

ちなみにファイル内のタグについての詳細な解説もWikiに用意されている。
MOD\作成情報\XMLの編集\ユニット
にも目を通しておくといいだろう。

 今回改造したいのはガリア戦士が陳腐化しないという事。では陳腐化しないにはどうすれば良いのだろうか?
ユニットは上位ユニットの研究が終わると生産できなくなる。例えば戦士は斧兵、槍兵…つまり銅製の武器を持った兵士が
登場するともう生産できなくなる。時代遅れとなるわけだ。
 改造するのはこの部分となる。Wikiの情報を見ると UnitClassUpgradesタグ がそれに当たる。説明によると

>アップグレードできる上位ユニットのクラス。キーはCIV4UnitClassInfos.xmlで定義。キー一覧
>ここに定義したユニットが全て生産可能になると、このユニットは時代遅れになる。

つまりあるユニットを永遠に生産し続けるには、アップグレード先となる上位ユニットの情報を消してしまえば
良いわけだ。ガリア戦士のUnitClassUpgradesタグは5070行目から始まっている。

06

このユニットは鎚鉾兵(UNITCLASS_MACEMAN)にアップグレードされますよ。という意味である事がわかる。
つまりガリア戦士は鎚鉾兵にアップグレードでき、同時に鎚鉾兵が研究されると陳腐化するのである。
なので手っ取り早いのはこのタグを無効化してしまうこと。

タグの法則をみていると何も書き込まれず/で閉じられているものは、指定無しのタグだと読み取れると思う。
そこで<UnitClassUpgrades>から</UnitClassUpgrades>の部分を<UnitClassUpgrades/>に変えてしまうのだ。

07
上の画像の赤枠でかこった部分をこのように書き換える。

それが済んだらゲームを起動してシヴィロペディアを覗いてみよう。書き換えた情報はシヴィロペディアにも
反映される。便利だ…

08 09
成功!

 グレードアップの欄から鎚鉾兵のアイコンが消えただけに見えるが、これで成功である。
晴れて近代兵器が登場してもガリア戦士が生産できるようになった。
10
歩兵や海兵隊に混じってガリア戦士が生産可能!!

おわりに

こうしてめでたくガリア戦士の生産継続が可能になった。と言っても結局、銃器を持った兵士や
近代戦力には到底かなわない。いくらカッコイイと言ってもしょせんは剣士の代替ユニットなのだ。
ガリアの戦士に世界を席巻させたいなら、それこそ<iCombat>の値をいじるか、大量生産体制を作って
ガリア戦士の人海戦術を行うしか無い。と言うかガリア戦士を湯水の如く使うのは、当初の目的から外れて
しまう気がする。

 加えて、この改造をするとガリア戦士は一切アップグレードできなくなる。将来「この歩兵はガリア戦士の
流れを汲む精鋭部隊で〜」
と言ったような妄想も出来なくなる。大量のガリア戦士がだぶついて戦場で
ダース単位で消える事になる…かもしれない。
やっぱりなんだかわからない事に…

結局、この企画なんだったんだという感じに終わったが、Civ4のデータもまたHoi2のようにいじりやすく
いじって面白いとも思った。腕があれば全く新しいユニットや、全く新しいゲームになるのもうなづける。
まあなんやかんやで腕が無いと何も出来ないのだけれどw

拙作Mod

と、いうわけでこれまで書いてきた通りの事をやるだけでModが出来てしまう。ビバ海外ゲーと言った
ところだが、それでもMod作成とかわかんない、面倒臭い、キーボードが無い(おいおい…)といった
方のために、今回作ったModを公開しておこうと思う。

 たかだかガリア戦士が永久に作れる(アップデートできないオマケ付き)というだけの代物だが
ケルトとガリア戦士を愛してやまないという方は、ぜひ役立ててみて欲しい。

download
→DL(Celtic.zip)←

Modの導入方法についてもWikiのページを参照してもらいたい。
はじめてのMOD作り/その1のMODの実行の項目にこれまたわかりやすく載っている。
MODの実行


ついでなので他のUUもいくつか永久生産改造してみた。興味があれば導入してみて欲しい。

11
侍仕様

download
→DL(Samurai.zip)←

12
ベルセルク仕様

download
→DL(Berserker.zip)←

13
イェニチェリ仕様

download
→DL(Janissary.zip)←

応用編

ちなみに<UnitClassUpgrades>の書き換えによっては、こんな事も可能。
ガリア戦士は好きだけどいつまでもアップグレードしないというのは…と言う人向け。
ガリア戦士のアップグレード先を海兵隊に変更してみた。
海兵隊の研究で時代遅れとなり、海兵隊にアップグレード可能。ガリア戦士 in 海兵隊。

14

download
→DL(Celtic_Marine.zip)←


HOME © 2016 六原短期大学